管理職として、自分に問いかけてみてください。
「指示だけ」で終わっていませんか?
指示するだけで実務を自分でやらないぶん、理想だけが膨らみます。
気づけば、部下に対する要求水準が際限なく上がっていく——これが「完璧主義」の正体です。
「指示だけ」が、完璧主義を生む
管理職には、こんな「あるある」があります。
- 部下の作った資料を、必要ないところまで細かくチェックしてしまう
- 自分の意見ややり方を100%通そうとする
- 「これで大丈夫?」と何度も確認を求める
- 失敗してはならないというプレッシャーを自身や周囲に与える
- 常に働き続け、休むことへの罪悪感がある
これらに共通しているのは、自分の手を動かさないまま、理想だけを高く持ちすぎていることです。
自分の手を動かさない分、指示はわずか数分。その修正にかかる時間の見積もりは大抵ちがうものです。簡単に終わるはずものが、部下が大幅に時間を費やしている。だから「なぜできないのか」になってしまう。
「指示だけ」で終わっていないか——まず、そこを自己チェックすることが必要です。
まず「6割に届いているか」で判断する
よくある失敗から学べることは、「完璧を求める前に、まず6割のラインを意識する」ということです。
かつて、完璧を求めすぎたあまり、部下は「また直される…」と感じ、自分で深く考えることをやめていきました。指示されたことをこなすだけの存在になり、自律的な成長の機会が失われていったのです。
それからは、判断の基準を変えました。
「この成果物は、6割のレベルに到達しているか?」
これだけを最初の評価軸にする。
6割に届いていれば、「任せる」選択肢が生まれます。
残りの4割はフィードバックで補えばいい。細かすぎる指摘を控えれば、部下が自ら考え、改善していく余地が生まれます。
6割未満なら、「丸投げ」でなく「基本指導」
問題は、6割に届いていない場合です。
「任せているのにできない」と感じたとき、それは任せ方の問題ではなく、基礎が身についていないサインです。
そこで放置・放任するのは、丸投げです。
管理職の責任として、基本から指導しなければなりません。
リーダーがこの切り替えができるようになると、チームが変わります。
部下は「また直される」という萎縮から解放され、自ら考え工夫するようになりました。多少のミスがあっても、そこから学び次へ活かすサイクルが生まれたのです。
「今日はここまでで十分」と線引きできるようになったことで、本当に集中すべき指導に、時間とエネルギーを使えるようになりました。
「指示だけ」で終わっていないか、自己チェックしてみてください。
あなたのチームでは、6割の基準、意識できていますか?
または「こうして基準を変えたら、チームが動き出した」という経験があれば、ぜひ教えてください。

活きるピースは揃っている
変わりたいのに変われない、理想はあるのに動けない
それは意志が弱いからではありません。無意識のうちに、複雑な整理を避けてしまっているだけです。
毎日が手一杯で、面倒を増やしたくない。そのせいで止まっているのです。
けれど、整理に向き合う勇気さえあれば流れは変わります。
まずは気軽に話すことから、停滞気味のキャリアは再び前に進みます。

