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弱点ばかりに目が向くとき、見失っているもの

弱点ばかりに目が向くとき、見失っているもの|すまらぼ|スマートライフ研究所

つい「できないこと」にばかり目が向いて、自分には強みがないと感じてしまう。そんな時こそ、一度立ち止まりたいのは「何を持っているか」という視点です。強みは特別な才能ではなく、すでに日常の中に息づいています。欠点探しから離れ、自然にできていることに目を向けてみませんか。そこに、じぶんを活かす手がかりが隠れています。

「弱点ばかり見てしまう」思考の落とし穴

自分の強みがわからないと感じる人の多くは、弱点をなくすことを優先しています。「まずは欠点を直してから」と考え、劣っている部分を平均に引き上げようと努力します。

しかしこの考え方は、いつまでもスタート地点に立てない感覚を生みます。なぜなら、弱点は次々に見つかるからです。一つを直しても、また別の弱さに目が向き、自己否定の連鎖が続いてしまいます。

多くの人が「自分には強みがない」と感じるのは、強みが本当にないのではなく、目を向ける余裕がない状態に陥っているからです。弱点を減らすことに意識を向け続けている限り、強みは見えません。

強みは「今ある特性」に注目することで見えてくる

強みを見つけたいなら、自分の中にすでにある特性に注目してください。何かを達成してから得られるものではなく、すでに持っている資質や習慣の中に強みは隠れています。まずは、できないことではなく「苦労せずできていること」に目を向けることが出発点です。

たとえば、人前で話すのが苦手でも、相手の話を丁寧に聞ける人は多くいます。会話が得意でなくても、言葉を慎重に選ぶ姿勢が安心感や信頼につながることもあります。こうした特性は、本人にとって当たり前すぎて強みと気づきにくいですが、周囲には価値として映っています。

強みを見つけるには、「何が足りないか」ではなく「何がすでにあるか」を見る視点が必要です。完璧さを求めるのではなく、自分が自然にしている行動や態度を具体的に言葉にしてみてください。それが、強みを把握し行動に活かすための第一歩です。