相手のために質問しよう
誰かに提案をしたり、相談に乗ったりする立場になると、相手の状況や気持ちを知るために「質問する力」がとても大切になります。
会社員でも個人事業主でも変わりません。立場を問わず求められる力です。
ですが実際には、
「こんなこと聞いたら失礼かな」
「嫌がられるかも」と遠慮して、必要なことを聞けない人が少なくありません。
特に、相手の気持ちに敏感な人ほど、質問に対してブレーキがかかりやすい傾向があります。
しかし、聞けないままだと、相手の意図を正確に理解できず、ズレた提案になりがちです。
予想だけで動くより、きちんと質問して背景を知ることのほうが、よほど誠実な姿勢だといえます。
たとえ聞きにくい内容でも、「相手のために聞いている」という意識があれば、質問は失礼にはなりません。
「ちょっと失礼かもしれませんが…」と前置きを添えれば、聞きやすくもなります。
質問は、相手の本音に近づくための手段です。
良い提案をしたいと思うなら、ためらわずに一歩踏み込んでみましょう。
一歩踏み込むためには、どんな心構えが必要なのでしょうか?
ここからは、そのヒントになる2つの視点を見ていきます。
1. 自分のためではなく、相手のために聞く
質問をためらってしまうとき、多くの場合、自分がどう思われるかが気になっています。
でも、本当に大事なのは「なぜその質問をするのか?」という意図のほうです。
その目的が、相手にとって最適な提案をするためであれば、たとえ少し踏み込んだ内容でも失礼にはなりません。
「売りたいから聞く」のではなく、「相手のために必要だから聞く」。
この意識を持つだけで、会話の温度感が変わりますし、質問する自分自身の姿勢も自然と整っていきます。
2. 相手の言葉にじっくり耳を傾ける
どんなに良い質問を準備していても、相手の言葉をよく聞いていなければ、的確な問いは生まれません。
「それはなぜですか?」「どうしてそう思われたのですか?」と掘り下げていけるのは、相手の話を深く理解しようとする気持ちがあるからです。
マニュアル的な質問だけでは足りません。
その場で生まれる言葉に丁寧に耳を傾ける姿勢が、信頼と共感をつくっていきます。
質問をすることは、相手の心に近づくことでもあります。
遠慮や恐れにブレーキをかけられずに、一歩踏み込んで聞いてみましょう。
その一歩が、信頼ある関係と、よりよい提案を生み出してくれますよ。