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「やればできる」だと、ずっと動けない人になる

「やればできる」だと、ずっと動けない人になる|すまらぼ|スマートライフ研究所

「本気を出せばできる」は前向きに聞こえて、実は行動を先送りにする言い訳になりがちです。やらない理由を積み重ねるほど、自分への信頼は薄れていきます。必要なのは、整うのを待つことではなく「今の自分で始める」こと。完璧でなくても行動することで、停滞から抜け出すきっかけが生まれます。

「やればできる」は行動を止める言い訳になる

「本気を出せばできる」と思っている限り、人は今の自分で動くことを避け続けます。この言葉は一見前向きに聞こえますが、現実には「今はまだやらない」という先送りの理由として使われがちです。

たとえば、「今は忙しいけど、落ち着いたらやる」「まだ準備中だけど、そのうち動く」といった言葉がそれにあたります。こうした思考に共通するのは、行動の時期を自分で決めるようでいて、実際には先延ばしにしている点です。そして、行動しないまま時間が過ぎ、自分に対する信頼を失っていきます。

「やればできる」は、やっていない自分を許すための言葉になりやすく、実際の行動にはつながりません。本気を出す時期はいつ来るのか。それを問い直すことが、停滞から抜け出す第一歩です。

「今の自分で始める」が信頼を取り戻す鍵になる

本気を出すのを待つのではなく、今できる範囲で動くことが重要です。「整ってから」ではなく「整っていなくても始める」という発想に切り替えることで、行動は現実の中に戻ってきます。

たとえば、完璧に話せなくても、必要な一言だけ伝える。成果が見えなくても、毎日10分だけ続けてみる。こうした動きは小さくても、実際に行動したという事実が自分への信頼を少しずつ回復させてくれます。

未来の本気より、今の一歩に価値があります。先送りの癖を断ち切るには、「まだ早い」ではなく「今できることで動く」を日常の判断基準に据えましょう。