3月は、通常運転というよりも、急に予定が変わったりと、変化が重なりやすい季節でもあります。
そんなとき、しんどくなるのは出来事そのものよりも、 出来事に合わせて自分の軸が揺れてしまうことではないでしょうか。
だからこそ、「自分にとって絶対に譲れないもの」を、先に握っておくことが大切になります。
ただ、ここで少し立ち止まって考えてみたいことがあります。
多くの方は、「譲れないもの」をちゃんと持っています。
でも、実際の時間や体力の使い方を見ると、そこに配分できていないことがほとんどです。
「余った時間で」「落ち着いたら」「余裕ができたら」――気づけば、大切なはずのものが後回しになっている。
忙しさが来るたびに、毎回同じものが削られていく。
「譲れないもの探し」をしなくていいのです。
それよりも、配分されているかどうかを見るほうが、ずっと近道です。
1. 境界線:何に巻き込まれないか
境界線というと、冷たく聞こえるかもしれません。
でも本当は、「自分の心身が壊れないための、静かなライン」のことです。
たとえば、こんなふうに表れます。
- その言い方で責められる関係とは、距離を置く
- 相手の不機嫌を、自分が引き受けない
- 連絡が来ても、すぐ反応しなくていいと決めておく
- 無理だとわかる約束は、最初から引き受けない
「ここだけは踏み込ませない」が決まっている人は、
環境が変わっても、意外と早く立て直せます。
2. 配分:何に時間と体力を渡すか
譲れないものは、気持ちだけでは守れません。
守られるのは、先に枠を取ったものだけです。
時間、お金、体力、集中力。どれも有限です。
だから、大切なものほど「後でまとめて」ではなく、先に確保しておく必要があります。
もし今、自分の譲れないものを確かめたいなら、こう問いかけてみてください。
- それに、今週どれくらいの時間と体力を渡しましたか?
- そのために、何かを手放すと決めましたか?
配分されていないなら、今はまだ「願望」の段階です。
願望が悪いわけではありません。ただ、願望のままでは、守れないのです。
まずは今週、ひとつだけ
「絶対に譲れないもの」と言うと、重く感じるかもしれません。
でも、最初はとても小さくていい。
- 境界線:いま、何に巻き込まれて消耗していますか?
- 配分:いま、何に時間と体力がうばわれていますか?
その答えが見えたら、次の1手だけ決めてみてください。
3月の変化は、「崩壊」ではなく「転換」になりやすい時期です。
譲れないものを握っていれば、細部は変えていい。
回り道も、軌道修正のうちです。

活きるピースは揃っている
変わりたいのに変われない、理想はあるのに動けない
それは意志が弱いからではありません。無意識のうちに、複雑な整理を避けてしまっているだけです。
毎日が手一杯で、面倒を増やしたくない。そのせいで止まっているのです。
けれど、整理に向き合う勇気さえあれば流れは変わります。
まずは気軽に話すことから、停滞気味のキャリアは再び前に進みます。

